親愛なる読者様へ
皆さんこんにちは。そそ猫の投資大学教授のそそ猫です。
本日は投資と投機の違いを解説していきます。
これについては理解してるようでしていない人が多いんですよね。残念ながら。
短期投資=投機、長期投資=投資。ほとんどの人がここで思考停止しているでしょう。
ですがそんなとこで思考停止をしていてはいけません。
皆さんも今日この記事を読んで、1つ上の視点で投資と投機の違いについて考えていきましょう!
それではどうぞ!
投資と投機の違いは?
投資と投機の違いは実に曖昧なものでした。
グーグルで検索をかけると、
投資…主に経済において、将来的に資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動
投機…相場の変動を利用して、その値ざやが生み出す利益を得ることを主たる目的として行なわれる売買取引
一番上に出てくる投資と投機の説明はこのようなものになります。
では株式に資金を投じることは投資と投機のどちらに入るでしょうか?
将来的に資本を増加させるためという意味では投資ですが、相場の変動を利用するという意味では投機になります。

私は相場の変動にかけているのではない!
長期的な会社の成長にかけているのだ!!
と、叫び出す人もいるでしょうが以前の記事でも解説したように相場の変動がなければ1円もキャピタルゲインを得ることはできません。
株が買われなければ株価は上がりませんからね。

そんな中、投資と投機の違いを明確に言語化した人が(だいたい)50年前のアメリカにいました。
その名は「ベンジャミングレアム」です。
彼は自信の著書、賢明なる投資家の第1章で次のような言葉を残しています。
投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す。そしてこの条件を満たさない売買を投機的行動であるという。
賢明なる投資家 第1章投資と投機
これは非常に優れた文章ですね。それでは分解して解説していきましょう。
詳細な分析とは?
まず初めに詳細な分析とは何でしょうか?
過去のチャ-トパターンから未来の値動きを読み取ることでしょうか?もちろん違います。
本書には証券分析の手法が多く記されていますがそれをまとめるとこうなります。
時価に対して大きな安全域を有した価値ある銘柄を探す
賢明なる投資家 グレアム・ドット村のスーパー投資家たち
これが詳細な分析です。
安全域と言うのは現在の株価が会社の本質的価値を下回っている時のこの2つのギャップを指します。
詳細な分析をしていないうえでの投資はすべて投機になります。
上の文章だとバリュー株に限定されているようにも感じますが企業の本質的価値を正確に表すことなどできないことを考えれば妥当な見解なのだと思います。
元本の安全性とは?
次に元本の安全性について考えていきましょう。
仮にA株という詳細な分析に基づいたうえで資金を投じた有価証券があったとします。
それが含み損を被った場合、一概にA株は元本の安全性を守れていないと言えるのでしょうか
当然言えません。マクロ経済の悪化に伴う下落相場ではたとえ優良株であっても含み損になることはありますしね。
では「安全」とはいったいどういうことなのか。答えは賢明なる投資家第5章のリスクの概念についてで説明されています。
きちんと銘柄選択がなされた株式ポートフォリオが、かなりの長期間にわたって満足のいく利益をあげているとすれば、そのポートフォリオの「安全」は証明されたと言える。
賢明なる投資家 第5章防衛的投資家のための株式選択
つまりは今すぐにそのポートフォリオが安全かどうかを知るすべはないということです。
「かなりの長期間」とはどれくらいかと言ったらおそらく10年よりは長いでしょう。
適性な収益とは?
本書では個人投資家には2種類の人間がいると書かれています。
私か、私以外か。ではなく、防衛的投資家と積極的投資家です。
そして我々個人投資家が目指すべきは防衛的投資家になります。
我々個人投資家の多くはおそらく本業があっての兼業投資家がほとんどでしょう。そうなると証券分析に多くの時間を注ぐことは、不可能です。
そういう意味での「適正な収益」です。
証券分析に十分な時間を費やせないにもかかわらず、積極的投資家と同じ収益を得ようとしたら、どうしても投機的な行動になってしまします。
つまり私たち個人投資家はその適正な収益で満足すべきということです。
もしそれで市場平均を下回るようなら個人投資家はインデックスファンドに資金を投じた方が賢明であると言えます。
仮想通貨やコモディティについて
ここまで解説してきた内容を振り返ると、仮想通貨やコモディティに資金を投じるうえでそれはすべて投機になると考えられます。
以前の記事でも解説したように、仮想通貨やコモディティには本質的価値を見出しにくい特徴があります。
そのことふまえると、仮想通貨やコモディティに対して資金を投じることはより慎重に行う必要があります。
得に最近は仮想通貨に投資をする風潮がありますしね。
この定義が正しいとするならば仮想通貨に資金を投じることはすべて投機です。
インデックスファンドへ資金を投じることは投資か?投機か?
最後にインデックスファンドについてです。
インデックスファンドは防衛的投資家の最適解であると言えるでしょう。
(賢明なる投資家発売当初はインデックスファンドはなかったので本書にはインデックスファンドについては書かれていません。)
しかし、インデックスファンド例えばVOO(s&p500)に投資をするうえで500銘柄すべての証券分析をすることはまず不可能でしょう。
ではインデックスファンドに対すて資金を投じることは投機なのか?
この問いに対する答えは人によって異なるでしょう。
グレアムの定義をそのまま用いれば投機になりますが、、、
インデックスファンドの登場によってこの定義は崩れてしまうのでしょうか?
元本の安全性と適正な収益はあっても詳細な分析はインデックスファンドにおいては無理ですからね。
長い時間をかけてインデックスファンドの構成銘柄すべての証券分析をしていたらインデックスファンドのメリットをノ1つをみずから潰すことになります。
まとめ
- 投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す。そしてこの条件を満たさない売買を投機的行動であるという
- 仮想通貨やコモディティに資金を投じることは一概に投資とは言えない
- インデックスファンドに資金を投じることは一概に投資とは言えない
一番やってはいけないことは
投資だと思って行う投機
投機だと思って行う投資
です。
自分がやっていることを明確にしていきましょう!
本日もご愛読ありがとうございます。
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