親愛なる読者様へ
皆さんこんにちは。そそ猫の投資大学教授のそそ猫です。
本日は市場平均ETFと配当ETFはどちらの方が投資するうえで優れているかを特徴を探りながら考えていきましょう。
どんな人ならお勧めできるか、各ETFの強み・弱み、投資するうえで注意しておかなければいけないことなど、詳しく解説していきます。
近年米国株がブームとなり、多くの米国ETFは日本の個人投資家から人気を集めました。
その中でも特に人気を集めたのが市場平均に連動するETF(VTI,VOO,SPY,VTなど)、そして連続増配株や高配当株に投資する高配当ETF(SPYD,VIG,HV,VYMなど)です。
それではどうぞ!!
そもそもETFってなに?
知っているかたは読みとばしてください。
ETFの正式名称は上場投資信託。上場している投資信託です。
分解して考えていきましょう!
投資信託
投資信託というのは、運用のプロが多くの人からお金を集めて代わりに運用してくれる金融商品です。こういうのをファンドと呼びます。
一人の個人投資家では、存在するすべての株式に分散投資するような資金力はなく、個別銘柄を分析する暇などない人もいるでしょう。
そこで活躍するのが投資信託です。
投資信託を買うことによって十分な資金と銘柄分析をする時間がない人でも簡単に資産運用することができます。
ゲームで言うところの初心者救済ですね。
上場
上場というのは投資信託や株式が市場で自由に売買されている状態です。需要と供給によって時価が決まります。
投資信託という金融商品が市場で売買されている。これがETFになります。
だから、上場と投資信託をあわせて上場投資信託、略してETFというわけです。
高配当ETFの強みと落とし穴!
高配当ETFは連続増配をしている企業の株式や配当利回りが高い企業の株式に投資しているETFです。
保有している人も多いのではないでしょうか。
VYM(バンガード・ハイディビデンド・イールドETF)やSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)とかですね。
個人的には投資妙味はないかな。
配当中毒の方にはおすすめです。(悪口ではありません!私は集中投資中毒かな?)
高配当・増配株ETFの強み
一般的に言われる高配当・増配株ETFの強みは次のようなものになります。
- 分散投資をしているため、暴落局面でもどこかしらの企業が配当を出し精神的な支えになる。そして安値で買い増しができる。
- 企業が無配や減配に転じても組み入れ銘柄が変わるだけだから、無配減配リスクが少ない。
- 銘柄選びの必要がない。
これだけを見るととても素晴らしいETFですね!
高配当・増配株ETFの弱み
次に私が考える高配当・増配株ETFの弱みです。
- 現時点で配当再投資込みの長期的なトータルリターンでS&P500などの市場平均をアンダーパフォームする。
- 高配当・増配株ETFにも種類が多く存在し、それぞれに特徴がある。
- (分散銘柄数が市場平均に劣る。)
こんな感じですね。
強みについては書いてある通りで解説いらないでしょう。
まず、高配当・増配株ETFは長期的に配当再投資込みのトータルリターンで市場平均に劣るという点です。
ETFを購入することで、リスクを押さえているにもかかわらず市場平均を下回るのは大きなデメリットと言えるでしょう。
2つ目に一言に高配当・増配株ETFと言ってもいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
例えばSPYDはコロナショックでの暴落からの回復が、他のETFと比べ遅れていました。
SPYDはエネルギーセクターの企業がポートフォリオの大きな部分を占めているためコロナショック後すぐには値を戻さず、しばらくしてから大きく上昇しました。
高配当・増配株ETFの強みの一つとして銘柄を選ぶ必要がないと言いましたが、まれにこう言ったことが起こるのでセクター構成比くらいは理解している必要があります。
最後におまけなのですが、分散投資が市場平均に劣るということです。
s&p500は500銘柄に分散されており、全米株式も4000銘柄に分散投資されています。
それに対して高配当・増配株ETFは数十~数百銘柄しか分散されていません。
しかし分散銘柄数は一般的に10~20銘柄で十分だと言われています。
このことから分散効果については弱みとまでは行きませんね。
(4銘柄に集中投資してるやつが言うようなことではない笑)
市場平均に連動するETFたち
つぎに市場平均に連動するETFについて解説していきます。
市場平均と言うのは簡単に言うとその国すべての株式の平均になります。
アメリカだとs&p500、日本だと日経平均株価ですな。
市場平均に連動するETFの有名どころはVTI,VOO,SPYですかね。
これらは全知全能です。
経費率が抑えられ、幅広い分散がなされ、配当も年に1%ほど出ます。銘柄を選ぶ必要もセクター構成比を眺める必要もありません(これは言い過ぎたかも)。
弱みとしては為替リスクです。しかしそれは高配当・増配株ETFにも言えます。
それ以外の弱みは思いつかないな。
個人的な意見としては最強の配当ETFはこれらの市場平均に連動するETFです。
特にVTI
高配当・増配株ETFに向いてる人
これまで解説してきたように市場平均に連動するETFは非常に優れています。
だからいって、「全人類の全資産でさっさとVTIかえや~~!!!!」とも思ってはいません。
キャッシュフローを活かしたいと考える人にとっては高配当・増配株ETFは最適解の一つになるでしょう。
例えば、

キャッシュフローを毎月の生活費や遊興費の足しにしたいな
こう考える人は配当利回りの高いETFの方があっているでしょう。
将来が楽しみな少年ですね。
まとめ
- 高配当・増配株ETFよりVTI,VOO,SPYの方が優秀
- しかし高配当・増配株ETFに投資した方がいい人ももちろんいる
- VTIは全知全能
おまけ。高配当・増配株ETFで市場平均を上回る可能性
もし市場平均を上回る成績を残す可能性があるETFを紹介するとしたら、VIGとDGRWですね。
あくまで可能性
VIG(バンガード米国増配株式ETF)
過去10年間連続で増配している株式で構成されます。
VIGのポートフォリオの大きい部分をマイクロソフトが占めていた時期があり、リーマンショック以降大きく上昇しています。
マイクロソフトは2005年から増配しています。
つまりVIGの「10年」という数字と時価総額ベースでポートフォリオが決まると言う設定がマイクロソフトとぴったりはまっていました。
これがVIGが優秀に見えた原因です。
これからマイクロソフトが過去10年と同時に上昇しないと考えれば、VIGがこれから市場平均を上回るのは難しいでしょう。
DGRW(ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長インデックス)
配当支払いを行う成長性がある株式で構成されます。
DGRWもVIG同様にマイクロソフトそしてアップルが含まれています。
しかしDGRWは他のETFとは風が違います笑
株式のETFの中でも珍しい毎月分配型のETFです。月曜に解説しますが、同じ額の配当でも配当が行われる回数が大きいほど複利が生きます。
もし12か月ずっと配当を再投資し続ければ市場平均を上回る可能性はこれからでも十分あります。
しかし当然DGRWにも問題があります。人気と知名度がないゆえに経費率が高いのです(0.28%。VIGは0.06%)。
これはとても大きな痛手です。
今日は随分ボリューム感のある記事になってしまいました。
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