親愛なる読者様へ
皆さんこんにちは。そそ猫の投資大学教授のそそ猫です。
今週一週間は新興国について解説してきました。
最終日の今日はなぜ新興国ブームは起こるのに先進国ブームは起きないのかを解説していきます。
そんなこと考えたことがないという人の方が多いと思います。
しかしこれを理解しないと誤った投資判断を下すことになり非常に危険です。
この記事を通して理解しください。
それではどうぞ!
【結論】新興国には共通して、コモディティ産業が強いから
なぜ新興国ブームがあるのに先進国ブームはないのか。
結論から言うと、新興国は共通してコモディティ産業が強みですが先進国はそれぞれ強みとなる産業が違うからです。
そのうえ多くの新興国はモノカルチャー経済で成り立っているからです。
すこし株式市場を遡ってみましょう。
1900年代前期全世界下部の構成国の最上位を張っていたのはイギリスです。
1990年ごろ日本でバブルが起き、日本は世界一の株式市場となりました。
そして2,000年代BRICSをはじめとする新興国が大きく成長しました。
そしてリーマンショック後は米ハイテク企業が米国株を押し上げ、米国株ブームとなりました。
つまり新興国は同時にブームとなりましたが日本株とイギリス株、米国株が同時に大きく上昇したことはありませんでした。
新興国とコモディティ
各新興国は誇るコモディティについておさらいしましょう!
中国 | 石炭 |
ロシア | 天然ガス・石油 |
サウジアラビア | 石油 |
ブラジル | 農作物 |
南アフリカ | 鉱物 |
(インド) | (ICT) |
みての通りインドを除きコモディティだらけです。
しかもそのコモディティ産業でのモノカルチャー経済です。
コモディティが上昇
→コモディティの生産・採取国が儲かる
→その産業で成り立っている新興国ブーム
このようにコモディティの上昇という一つの事象だけで新興国ブームが起こるわけですね。
それに対して先進国はどうでしょうか?
先進国の主要産業
新興国には「コモディティ」「モノカルチャー経済」とった2つの要素がありましたが先進国はどうでしょうか。
イギリスと日本は自動車。アメリカは石油とかテクノロジーかな?あれ?ドイツとフランスって何がつよいんだー⁈
といったように主力といった産業がありません。
分散が効いているんですね。
「テクノロジーが成長していればアメリカが成長します。
自動車が成長していればイギリスと日本が成長します。」
と思いたいですが国全体のその産業が占める割合が小さいのでそう簡単にはいきません。
これが先進国ブームが起きないたった一つの理由です。
まとめ
- 新興国ブームはあっても先進国ブームは訪れたことがない
- ほとんどの新興国はコモディティ産業によるモノカルチャー経済国
- それによりコモディティの上昇だけで国全体が潤う
- 先進国はモノカルチャー経済ではない
- そのため先進国全体でのブームは訪れない
いかがだったでしょうか。
先進国全体でのブームは起きない。
それを抑えておけば、より賢明な投資判断を行えるでしょう。
今週の新興国についての記事はこれで最後になります。
他の国や地域について解説してほしい!という要望があればいくらでも解説していきます。
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