この記事で分かること
- 為替リスクを気をつけるべき、3つの投資先
親愛なる読者様へ
皆さんこんにちは。そそ猫の投資大学教授のそそ猫です。
「為替」
その単語を聞くだけで、アレルギーショックを受ける人は少なくないのではないでしょうか?
為替相場について、きちんと理解していない人は下記の記事を参考にして下さい。
本日は、絶対に気をつけなければいけない為替リスクについて解説していきます。
昨日の記事では、気をつける必要のない為替リスクについて解説しました。
為替リスクは、海外の資本に投資をするうえで、避けては通れないほど重要なリスクです。
為替リスクをコントロールすることで、投資の最終損益は大きく変わります。
この記事を読んで、為替相場で損をしない思考法を身につけましょう‼
ぜひ最後までお付き合いください。
気するべき為替リスクと、気にする必要のない為替リスク
まずは、結論を述べます
気にするべき為替リスクー外国通貨建てのコモディティ、外国通貨建ての債券、企業の在国地と証券取引所の在国が異なっている株式
気にする必要のない為替リスクー自国の証券取引所に上場している企業の株式
昨日は、なぜ自国の証券取引所に上場している企業の株式への投資は為替リスクを気にしなくていいのかについて解説しました。
今日は、気にするべき為替リスクですね。
それでは解説行きましょう。
気にするべき為替リスク
気にするべき為替リスクー外国通貨建てのコモディティ、外国通貨建ての債券、企業の在国地と証券取引所の在国が異なっている株式
為替リスクを気にする必要のある投資先は上記の3つになります。
- 外国通貨建てのコモディティ
- 外国通貨建ての債券
- 企業の在国地と証券取引所の在国地が異なっている株式
この3つに共通するのは、資産そのものの価値が為替相場の影響を受けないことです。
外国通貨建てのコモディティ
まず、投資をするうえで為替リスクを考慮すべき資産の1つ目は、外国通貨建てのコモディティです。
例を挙げるなら、GLDなどですかね。
GLDは合衆国ドルベースのゴールド価格に連動する投資ファンドです。
なぜ外国通貨建てのコモディティに投資する際は、為替リスクに気をつけるべきなのか。
それは先ほども申した通り、資産そのものの価値が為替相場の影響を受けないからです。
米国株の場合だと、為替相場の影響がそのまま業績に響きます。
しかし、ゴールドはドルと逆相関の関係があるとは言え、それはあくまで相対的な話です。
資産の価値が為替相場の影響を受けない。
つまりは、本来の価格変動にそのまま、為替相場での価格変動が加わります。
外国通貨建てのコモディティ(ゴールド・原油・不動産・貴金属など)に投資する際は、為替リスクにもしっかりと目を向けましょう‼
外国通貨建ての債券
投資をするうえで為替リスクを考慮すべき資産の2つ目は、外国通貨建ての債券です。
ETFならAGGやLQDですね。個別企業の債券なら、アップルやコカ・コーラの債券が日本から買えますね。
なぜ外国通貨建ての債券に投資する際は、為替リスクに気をつけるべきなのか。
それは、資産そのものの価値が為替相場の影響を受けないからです。
外国通貨建てのコモディティに投資する際に、為替リスクに気をつける理由と同じです。
外国通貨建ての債券は、もちろん為替相場の影響を受けません。
なので、株式とは違い為替相場の変動を反対側に引っ張る要素が1つもありませんね。
資産の価値が為替相場の影響を受けない。
つまりは、本来の価格変動にそのまま、為替相場での価格変動が加わります。
また、債券は価格変動の少ない低リスク資産です。
円安局面で外国通貨建ての債券を購入してしまえば、思わぬ損失を被る可能性もあります。
為替相場での損失を債券の値上がり益や分配金でカバーしきれないからですね。
外国通貨建ての債券に投資する際は、為替リスクにもしっかりと目を向けましょう‼
企業の在国地と証券取引所の在国地が異なっている株式
投資をするうえで為替リスクを考慮すべき資産の3つ目は、企業の在国地と証券取引所の在国地が異なっている株式です。
例えば、アメリカの証券取引所に上場している中国企業やイギリス企業などです。
代表格としてはアリババ(中国企業)やユニリーバ(イギリス企業)が有名ですね。
なぜ企業の在国地と証券取引所の在国地が異なっている株式に投資する際は、為替リスクに気をつけるべきなのか。
それは、通貨と業績の関係性が薄いからです。
アリババを例にして考えていきましょう。
アリババは、中国の香港証券取引所(証券コード:9988)に上場している一方で、アメリカのナスダック証券取引所(ティッカーシンボル:BABA)にも上場しています。
日本でからアリババに投資する際は、ナスダックに上場しているBABAを購入する方が多いのではないでしょうか?
仮にドル安に傾いた時のことを考えましょう。
米国企業は、ドル安によって海外での利益がドルベースで高くなります。
→しかし、中国企業であるアリババはドル安人民元高で評価損を計上したとします。
→そうすると、ナスダックに上場しているアリババ株は株安とドル安のダブルパンチで一気に資産が急落する可能性があります。
これはかなり危険ですね。
米国在住の米国株とは異なり、為替相場と株式相場が損益を相殺することはありません。
アメリカに上場している外国企業に投資する際は、為替リスクにもしっかりと目を向けましょう‼
まとめ
為替リスクを気にするべき投資先は下記の3つ‼
- 外国通貨建てのコモディティ
- 外国通貨建ての債券
- 企業の在国地と証券取引所の在国地が異なっている株式
特にアメリカの証券取引所に上場している外国企業には注意‼
最後までお付き合いただき、ありがとうございました。
為替リスクを単なるボラティリティの上乗せと捉えている人は案外多いです。
為替相場の本質を理解し、深く考えることが出来れば、取るべきリスクとコントロールできるリスクが透けて見えてきます。
教養力や論理的思考回路はこのようなことに役立ちます。
ぜひたくさん本を読んで、たくさんの教養を身につけて行きましょう‼
本日もご愛読ありがとうございます。
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